長年ピアノを指導してきて今更ながらに思うことは、基礎の積み重ねがいかに重要かということです。
ピアノは楽譜を見ながら弾くので、手を見ないで自分が思った通りに指を動かすことができないと上手く弾けるようにならないのですが、まずは自分の指と鍵盤をしっかり見て指を動かせるようになることが先決です。
ここをしっかり出来るようにしてから、手を見ないでも思った音が出せるということを体験し、自信をつけてから、楽譜を見ながら弾くことを教えると上手く行きます。
ピアノの演奏に限らず、何事も自信をつけることは大切ではないかと思います。
88鍵を10本の指で弾くために重要なことは、運指(フィンガリング)です。
フィンガリングの基本となるのが、「スケール・アルペジオ・カデンツァ」です。
東京藝術大学の声楽科のピアノの入試では、今でもスケールが課題になっており、全調の中から当日指定された長調と平行調の短調を弾かされるので、藝大を受験する人は必ずスケールを学びます。
学習者からしてみると、「スケール・アルペジオ・カデンツァ」はつまらないですし、面倒なので、やりたくないかもしれません。
でも、重要なのです。
楽譜を見て弾くことよりも、脳で考えて弾くようにすると、楽譜を見ながら弾けるようになります。
ピアノ演奏が認知症の予防に効果があると言われる理由は、脳をフルに使わないとピアノは上手く弾けないからです。
脳を使ってピアノを演奏して、ピアノを楽しみながら認知症の予防をしましょう。
ピアノを楽しみながら認知症の予防もできるって、素敵な生き方と思いませんか?
大人の初心者の方は、脳科学に基づくレッスンで、脳を活性化させ、3ヶ月で「エリーゼの為に」や、ショパンの「ノクターン」などがマスター出来るレッスンプランを始めました。
結城美帆子ピアノ教室では、基礎を大切にしておりますので、幼児〜大人まで初心者の方を募集しております。
入会は自由ですので、お気軽に体験レッスンにお越しください。