テンプル・グランディン。結城美帆子

テンプル・グランディンは、自閉症者で動物学博士でコロラド州立大学教授です。

著書も出ておりますし、映画にもなっております。

ただいま自閉症者の指導で悩みに悩んでおり、あらためて東京精神分析サークルコロック(研究会)での発表を読み返したり、自閉症について書かれた論文を読み直しております。

私は残念ながら自閉症ではないので、自閉症者の頭の中や心は研究会に行って勉強したり論文を読んで勉強して、自閉症者の頭の中や心を想像することしかできません。

自閉症者は、わたくしとは物の見え方も聞こえ方も感じ方も違うということはわかるようになりました。

テンプル・グランディンは、ハグマシーンを作ったり、牛に極力ストレスを与えない屠殺場の建設に携わったりもしております。

私の感覚では、臭いものに蓋をしているのと同じですが、たとえストレスを少なくするといっても屠殺場の建設に携わることは精神的に無理です。

それでも現実を知る必要があると思って、屠殺場に足を運んだ経験はあります。

私たちは、命を頂いているのですから。

今は存じませんが、私が屠殺場に見学に行った時は、茨城県での牛の屠殺は月一回と聞きました。

牛に電気でショックを与え気絶させ足を縛って吊るして首を切り失血死させるのです。

吊るされた状態で意識を取り戻してしまう牛もいるそうです。

日本は、屠殺の仕方では世界レベルでDです。

私は自閉症者でないので、自閉症者と長い時間接していると感性が違う為かストレスを感じる時があるのです。

自閉症者にピアノを教えている時、何とも掴みどろこがないもどかしさに襲われる時があるのです。

自閉症者にピアノを教えている時、生徒に(自閉症者の生徒に)霧がかかっているように見えて、掴もうとしても実態がないから掴めないような感覚になるのです。

精神分析は、転移と逆転移で治療が進められていくのですが、私の逆転移だと思います。

健常者と自閉症の人には、同じ指導は出来ないと思いました。