コンクールやコンペティションについて。結城美帆子

音楽専門家としての登竜門に300とも500とも言われるコンクールやコンペティションがあります。でも、評価を信頼できるものは、世界でも10本の指に入るくらいと言われております。コンクールやコンペティションを受けるにあたり注意しなければならないのは、専門芸術家としての生き方をまず区別しておかなければ方向性を間違ってしまうと言うことです。心ない一部の指導者とイベント企画屋は、実態を隠ぺいし、入賞すればいかにも演奏家になって、演奏の場が展開されるかのような安易な宣伝さえしている節もあります。世界中には、ヴィルトーソと呼ばれる素晴らしい音楽家がたくさんおります。ピティナピアノコンペティションやローカルなコンクールで金賞を受賞しても、演奏家になれる保証をしてくれるわけではありませんし、ましてや、ヴィルトーソと呼ばれるような演奏家になれるわけではありません。その上で、力試しに参加することは良いと思いますが、参加する目的を見失わないようにして目標を持ち、目標が達成できるように参加しましょう。ピティナピアノコンペティションは、最低でも地区予選は通過できる見込みがない場合は参加を見送らせるようにしております。ピティナピアノコンペティションの課題曲は2月下旬に届きますから、3月中に地区予選で弾く課題曲が弾けるようになっていることが、私が生徒にピティナピアノコンペティションに参加させる条件としております。コンクールやコンペティションに参加している生徒さんたちは、参加しない生徒さんたちに比べて、日頃の練習時間も多いので、上達も早いですし、レベル的にも上手く弾けるようになっておりますから、ピアノが上手くなるには目標を持つことも大切ではないかと思います。40年近くピアノを教えておりますが、楽しいだけでもソコソコには弾けるようになりますが、コンクールやコンペティションに参加している生徒さんの方が上手く弾けるようになっていると思います。参加するしないは、どの程度のレベルで弾けるようになれればよいとおもうのかによると思います。