グランドピアノ2台での個人レッスンが良い理由は。結城美帆子

昨日、まだ音価がはっきり理解できていないのではないかと思われる年長さんのレッスンがありました。小さいお子様は、割り算の概念がないので、4分音符から教えた場合、8分音符が出てきた時に初めて2分の1半分を教えるのですが、「1と2と」と、数えることを教えても、小さいお子様にとっては、足し算の感覚と同じなのではないかと思われるふしがあるのです。小さいお子様感覚では、8分音符は早く弾く音符で、4分音符は早く弾かない音符と認識にしているのではないかと思われるのです。多分、大人が認識にしている数の認識と違うのではないかと思うのです。このお子様にとって、生まれて初めて経験した8分音符は、早いと言うイメージだったのでしょう。精神分析的に考えれば、8分音符から連想したのが「早い」と言うことだったのでしょうね。小さいお子様は、まだ理屈を教えても理解できませんから、感覚を身につけて頂くようにしております。そのための一つの方法として、まず、私が数えながらゆっくり弾いて聴かせます。次に、私は数えながら両手で弾きますが、生徒には片手で弾かせます。感覚で音価が理解できたら、両手で弾かせます。音楽は、理論(理屈)も大切ですが、感覚も大切なのです。大人になると、理論(理屈)はわかっても、感覚がわからなくて上手く弾けないと言う方が出てきます。子供と大人の違いです。どちらが良くて、どちらが悪いと言うことではありません。最終的には、ピアノが上手く弾けるようになるには、理論も感覚も両方大事なのです。音楽高校や音楽大学のレッスン室には、グランドピアノが2台並べてあるのが一般的ですので、先生が、手本を弾いて聴かせてくれたり、生徒が間違って弾くと、すぐに弾いて直してくれたり、ここはこう言う風に弾くと良いですよ、と教えてくれたり、2台並べてあるからできる指導です。私が音楽高校に入学する前にレッスンを受けていた先生のレッスン室にも、グランドピアノが2台並べてあり、同じようなレッスンを受けておりましたので、私もグランドピアノ2台並べてないとどのように教えてよいのかわからないのです。2台あると、ピアノ二重奏もできて楽しいですよ。4人で2台8手ピアノ二重奏もできて楽しいですよ。いつも一緒に弾くわけではありませんが、やはり1台のピアノでレッスンをするのは難しいと思います。個人の先生のレッスン室は、一般的に上級者をメインに教えている先生や音高音大で教えていて自宅でも教えている先生は、グランドピアノを2台並べてレッスンしているようです。ただ、グランドピアノ2台でレッスンをすると、ピアノの調律料だけでも2台分かかりますし、部屋も広く必要になりますから冷暖房費なども高くなり、当然レッスン料金に反映されるので、レッスン料金は多少お高くなります。アップライトピアノで教えている先生や、電子ピアノで教えている先生もいるようです。