グランドピアノ・アップライトピアノ・電子ピアノ

グランドピアノ・アップライトピアノ・電子ピアノ

グランドピアノとアップライトピアノを較べると、グランドピアノの方が圧倒的に弾きやすいです。

グランドピアノとアップライトピアノの最も異なる点は、弾き心地です。

鍵盤を押して音を出すための機構が、グランドピアノは水平、アップライトピアノは垂直になっていて、当然音質や鍵盤を押すときのタッチに大きな差が感じられます。

グランドピアノの鍵盤を押し下げると、ハンマーが下から弦を打ち、重力で元の位置に戻るため、極めて自然な抵抗感を感じることが出来ます。

アップライトピアノは垂直の機構なので、ハンマーが重力で戻ることができず、スプリングの力によって元に戻すので、グランドピアノほど自然な抵抗感を感じることができません。

この抵抗感は、鍵盤を押し下げるときのダウン・リフトで感じるものと、鍵盤が元の位置に戻ろうとするときに感じるアップ・リフトがあります。

このリフトの抵抗感がピアノの鍵盤をコントロールするときに極めて重要な役割を担います。

グランドピアノを使うのは、この自然な抵抗感によるリフトを感じて弾きたいからと言っても過言ではありません。

当然音の伸びも良く、水平という無理のない構造から発生する音は、何にも代えることはできません。

また音量の変化も幅広く演奏でき、音にも繊細で微妙なニュアンスをつけることができます。

グランドピアノは1秒間に約14回連打が可能な構造になっていますが、アップライトピアノでは半分の約7回になります。

アップライトピアノは鍵盤を押し下げた後に、完全に元の位置に戻さないと次の打鍵ができませんが、グランドピアノでは、完全に元の位置に戻さなくても次の打鍵を連続して行うことができます。

電子ピアノの鍵盤は、アップライトピアノ以上に、鍵盤が戻るときの自然な抵抗感がないので、グランドピアノを弾くときよりも指を高く上げて弾くようになります。

電子ピアノでは、ピアノ演奏に必要なタッチは身に付きません。

電子ピアノでは、確実に鍵盤をタッチするという習慣や力が身に付きません。

電子ピアノでは、楽譜の通りに弾くことはできますが、表現豊かな演奏はできません。

「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、小さいお子様ほど順応性が高いので、一番良いのはグランドピアノですが、電子ピアノではなくアップライトピアノをお勧めします。

導入からグランドピアノで練習をしている生徒さんは、3歳の小さなお子さんでも、手の形や指の動かし方を教えなくても、自然にピアノを弾く手の形で弾けるようになっております。

小さいお子さんの場合、続くかどうかわからないので最初は電子ピアノを購入して、続くようだったらアップライトピアノを買ってあげようとお考えになられる親御さんは多いですが、電子ピアノでは、音を作ることができないので、音楽の本質である音で表現するということができないので、続くかどうか不安な場合にはレンタルをされると良いと思います。

最近は色々なものが値上がりしているのでわかりませんが、コロナの前は1ヶ月3,000円からレンタルできました。

楽器のご相談も承っております。

私は、楽器屋さんからの謝礼は1円も頂いておりませんので、安心してご相談ください。