自閉症と診断を受け通級で学んでいるという新小学一年生の体験レッスンがありました。
DSMーⅤから、アスペルガー型自閉症や知的障害を伴うカナー型自閉症・広汎性発達障害・ADHDなどを自閉スペクトラム症とまとめられました。
自閉症のお子さんにもピアノの指導を行ってきた私にとって、非常に困る診断名になりました。
DSMーⅣまでは、診断名を聞くとどのようなお子さんで、どのようなレッスンが可能か、お会いしなくてもわかったのですが、今は会って見ないとなんとも判断が出来なくなりました。
学校の先生は、非常に大変だろうと思います。
自閉スペクトラム症と診断を受けた子どもたちの知能指数は、検査不能からメンサのテストが可能な130以上と幅が広いのです。
私は、東京精神分析サークルで自閉症について学んだり、自閉症の子どもにもレッスンを行ってきましたが、私は医師ではないので、知識と経験からですが、今日体験にお越しになられた新小学一年生は、自閉症というよりギフテッドのように思いました。
その理由は、言葉の遅れを感じなかったからです。
以前にも、年中さんで、覚えるのがすごく早いお子さんがおりましたが、ピアノのレッスンが全く初めての小学一年生の体験レッスンで、イタリア音名・英語・日本語・ドイツ語を教えたのは初めてですし、体験レッスンで大譜表のト音記号とヘ音記号をすべて教えたのも初めてで、ましてや、譜読みの規則を一回教えただけで全ての音符を読めるようになったお子さんは初めてです。
これまで、2回目のレッスンでバイエルの上巻を終了した小学3年生はおりました。
経験からですが、自閉症の子は、規則を教えると一気に進む子もおり、バイエルは規則的に出来ているので理解しやすいように思います。
表現力を重視しているバステインメソッドは、自閉症の子には向かないように思いました。
支援級で学んでいるのは、生活面での支援が必要なのではないかと思いますが、これだけの頭脳を持っていたら、授業はつまらないかもしれませんね。
支援級で学んでいる子どもは知能指数が低いと思われがちですが、高い子もいるのです。
その子の特性や個性に合わせた学習が受けられると良いですね。
できる子は、どんどん進めるような教育も悪くないと思います。
ピティナピアノコンペティションは飛び級が出来ますし、学校のお勉強も飛び級が出来ると良いかもしれませんね。
私の教室には、様々な特性と個性の生徒さんがおります。
自閉症や発達障害ではなくても、非常に繊細なHSCと思われる生徒さんもおります。
どんな生徒さんであっても、良いところを伸ばす指導を行なっています。
ピアノが上手く弾けるように教えるのに、障害の有無は関係ありません。
ピアノに興味を持ち、「弾いてみたい・上手く弾けるようになりたい」と思っていただければ、それに応えられるレッスンを行うのが私の仕事です。