オンラインレッスンを始めたお教室もあるようですが。結城美帆子

私は、オンラインレッスンを始めるつもりはありません。

ピアノのレッスンは、技術だけを身につけるものではないと考えております。

先生のお宅にレッスンに伺うことで、訪問する時のマナーや礼儀も学べます。

社会に出た時に問われるのは、お育ちではないかと思うのです。

それ相応の方々とお付き合いをさせて頂くためにも、それ相応のマナーや礼儀を知り言葉使いや立ち振る舞いが必要ではないかと思います。

私は、大人としての作法を、ピアノや声楽のレッスンで身につけることができたのではないかと思います。

舞台で演奏する時に挨拶の仕方を学びました。

通常の挨拶は腰から15度、礼を尽くす時は腰から30度と教えて頂きました。

テーブルについて良いのは手首までとか、玄関を上がる時はお尻から上がるのではなく、上がってから膝をついて靴の向きを直すとか、「音楽は品格も大事です」とも教えて頂きました。

演奏者の全てが、演奏に現れると言われました。

東敦子先生からは、いつも演奏できる服装でいなさいとも言われ、東敦子門下生は、大学一年生の最初に先輩からレッスンの時の注意事項として、「レッスンの時は、ワンピースにパンプス」と教えを受けます。

音楽家としての人格を育み演奏家としてのマナーを養わせる目的があったのではないかと思います。

化粧から髪型・服装までチェックされました。

演奏会の時は、ゲネプロで衣装や髪型が先生がお気に召さなかったら注意を受けます。

一度、相当お気に召さなかったのか、「次回の演奏会は衣装を数着持っていらっしゃい」とお叱りを受けたことがありましたし、ショートヘアにしてレッスンに伺った時は「レッスンのおつもり」言われたこともありました。

東敦子先生からは、技術だけでなく、社会人としてのマナーや立ち振る舞い、言葉使いなどたくさんのことを学ばせて頂きました。

マナーとは、つねに相手の方への心遣いなのです。

以上のようなことは、オンラインレッスンではお伝えすることが難しいと考えております。

心にゆとりがないと、美しい音を奏でることは出来ません。

私は、音楽を教えたいと思います。

生徒の皆さんは、ピアノを弾くことをおおいに楽しんでください。

コンペティションに参加される方は、焦らなくても大丈夫です。

やるべきことをやってください。

そうすれば結果は自ずとついてきます。

何があるかわからないのが世の中です。

慌てないことです。

いつどんな時でも、品格を保ち平常心を保てる人になりましょう。