もうすぐ79歳になると言う方からお問い合わせがありました。結城美帆子

「ピアノがあるので、少し遊び程度にやってみようかなと思って」と、おっしゃっておりました。私の教室は、「初心者の方は70歳までとさせていただいておりますので」と、申し上げました。なぜ、70歳までにさせていただいているかと申しますと、ピアノを弾き楽しむためには、ある程度の身体能力と認知能力が必要だからです。「自分は衰えていない、認知症なんてまだ心配ない」と思っていても、年齢を重ねるごとに身体能力も認知能力も衰えていきます。私は、レッスンをお引き受けするからには、ピアノを弾いて楽しむことができるようになっていただきたいと思っております。どのような状態を「楽しい」と思うかは人それぞれだとも思いますが、せっかく習い始めたピアノをチェルニー30番も修了せずに途中でやめてしまう人がたくさんいるという日本の現状を考えると、ピアノを楽しむレベルまでいくことはそんなに簡単ではないということではないでしょうか?日本は世界中で一番ピアノを習っている人が多いけど、ピアノを途中でやめる人も一番多いのです。それも嫌いになってやめる人が多いのです。上手になれる人と、上手く弾けるようになれないで途中でやめる人の二極化しているようです。ピアノは、趣味も専門も入り口の基礎はみんな同じです。趣味だから、遊び程度だから、とおっしゃっるからと基本を教えないで弾きたい曲ばかりを弾かせるようなレッスンをしていたら、レベルアップすることはありませんので、長続きすることはないでしょう。生徒がピアノのレッスンをやめる理由は、練習が嫌な場合と思うように弾けるようにならない場合(上達が感じられない場合)です。私は、趣味でピアノを楽しみたい方にも専門的に学びたい方にも、ピアノが弾けるように真剣にレッスンをしております。たとえ遊びで弾く程度とおっしゃる方にもです。ピアノの楽しさをお伝えしたいと思っております。自分の先輩方を見ていると77歳までに基礎を築いておかれると心豊かに音楽を友として生きていかれるように思えます。なので、70歳なのです。思った時が始め時ですがリミットもあります。