また精神障害者による事件が起きてしまいましたね。結城美帆子

私は、約30年間は障害がある方にもピアノのレッスンをして参りましたので、発達障害の方をはじめ、ダウン症、精神薄弱(現在は知的障害という呼び名に変わりました)、躁鬱病、精神分裂病(現在は統合失調症に呼び名が変わりました)、不登校、パニック障害、妄想性人格障害、身体障害、視覚障害など、色々な障害者に出会いピアノの教えて参りました。

子供は親が一緒にレッスンに来ますから、もし生徒が何らかの刺激を受けパニック状態になっても大丈夫なのですが、大人は自覚がない人もおり一人でレッスンにお越しになられるので、様子がおかしくなった時は防ぎようがなく怖い思いをしたことも数回有ります。

ピアノは誰でも楽しめるものという理念から、健常者も障害者も分け隔てなく同じに教えてきましたが、最近になって、同じに教えることが同じではないのではないかと思うようになりました。

いつだったか、特別支援学校の教員をしていた生徒さんから「努力ができない人もいますから」と言われたことがありましたが、そうなのでしょうね。

ピアノのレッスンは、ピアノが弾けるようになるのは当たり前のことですが、付加価値として、自分で考える力や判断する力・集中力・目標に向かって継続した努力ができるようになることなのですが、中には難しい人もいるようです。

健常者ピアノを教える目的と、障害がある人にピアノを教える目的は、同じではないと思いました。

ピアノを弾けるようにするという目的は同じですが、付加価値の部分は違うように思います。

今までは、付加価値の部分も同じに考えていたのですが、最近違うのではないかと考えるようになりました。

障害がある方のピアノのレッスンの付加価値は、音楽療法的なことなのではないかと思うようになりました。

障害があるお子様をレッスンに連れてくる親御さんは、最初は健常者と同じにと思って一生懸命に頑張るのですが、途中でドロップアウトしてしまう方が多いのです。

障害を受け入れてその子に合った指導を受けた方がその子の幸せではないかと思うのですが、難しいようです。

私は、障害がある人に対しては、健常者と同じレッスンではなく、付加価値も含めてそれぞれの障害に合わせたレッスンをしております。