これからの時代のピアノレッスンの在り方について

これからの時代のピアノレッスンの在り方について

私は、老若男女問わず健常者と言われる方も障害者と言われる方も関係無く様々な方々にピアノを教えてきました。

全日本ピアノ指導者協会(通称ピティナ)にも関わり、NPO法人日本障害者ピアノ研究会およびNPO法人全日本障害者音楽連盟にも関わり活動してきましたが、どちらにの団体も自分の考えとは違うような気がしております。

親が熱くなり過ぎなければ、ピティナピアノコンペティションや、その他のコンクールに参加されるのは、ある程度レベルの把握が出来ますし、内申書にも書いてもらえるので良いと思います。

日本障害者ピアノ研究会と全日本障害者音楽連盟については、私は基本的に「障害者」という言葉を使いたくないのでダメかもしれません。

ただ、ホームページに、「障害がある方も習えます」と「障害者」という言葉を使わないと、レッスンにお越し頂けませんでしょ。

私は、障害は個性であり特性と認識しているのです。

「害」ではありません。

本人がピアノを習いたいと思えば、どんな人にもピアノの楽しさと喜びをもたらすのが、ピアノ指導者の責務だと思うのです。

「ピアノを習いたい」と思う動機や境遇は様々だと思います。

自宅にピアノを置けないから習えないとか、自宅練習が出来ないから習えないということはありません。

「ピアノを習ってみたい」と思ったら、まずは習ってみれば良いと思います。

実際に習ってみないと、ピアノのレッスンがどう言うものなのかはわからないと思います。

実際に習ってみて、思っていたのと違うと思えばやめればいいし、「面白い、楽しい」と思ったら続けてみればよいと思います。

最初から「上手くなる」とか「コンクール」は考えない方がよいと思います。

習ってみて、「面白い、楽しい、お家でも弾きたい」と思うようになったら、可能であればピアノの購入をお考えになれば良いと思いますし、コンクールに挑戦してみたいと意欲が出たら挑戦してみるのも良いと思います。

ピティナピアノコンペティションで高校生以下のF級の参加者が増えることを心から望んでおります。

私が生徒さんに望むことは、全国決勝大会出場を目指すのではなく、出来れば地区予選は通過してほしいですが、予選入選だけでも良いのでF級まで参加してほしいと願っております。

昨年から新設されたコンプリート賞を目指してくれたら、すっごく嬉しいです。

そしたら、クオリティーの高い趣味として生涯ピアノを楽しむことが出来ます。

それが、結城美帆子の一番の願いです。

ただ「ピアノを習っていました、ショパンのエチュードもやりました」と言うより、「ピティナピアノコンペティションにずっと参加してコンプリート賞を受賞しました」とか、「コンクールで予選は通過出来ていました」と言われた方がレベルの把握がしやすいですし、「この人は努力家なんだな」とか、「継続力があるんだな」とか人としての評価にも繋がります。

ピアノを楽しみ心豊かな人生を送ろうじゃありませんか。