コンクールでは、舞台袖から出てきて、お辞儀をして、ピアノを弾くまでに、八割が決まると言われます。
いかに、普段の生活が大切かということです。
自分に自信がある歩き方、心からお辞儀をしているか、普段の生活で身についていることです。
お辞儀には、意味があります。
武道のお辞儀、茶道のお辞儀、小笠原礼法のお辞儀、などなどによって、多少の違いはありますが、全てに意味があります。
今は、わざわざ習いに行かなくてもインターネットで調べることも可能なわけですから、調べてお子様に教えてあげてください。
なぜ、手を重ねるのか?とか、なぜ、首を曲げないのか?とか、全てに意味があります。
意味がわかってするお辞儀は、美しいです。
日光の猿軍団のお猿さんもお辞儀をしますが、美しいお辞儀とは思えません。
お子様には、心があるお辞儀ができるように、お辞儀の意味を教えましょう。
お辞儀は、感謝と敬いです。
普段から、感謝の気持ちと敬う気持ちがあれば、お辞儀は自然にできます。
コンクールの舞台は、ピアノの演奏の上手さだけではなく、家庭のしつけや普段の生活が丸見えなのです。
コンクールは、品格と教養も重要なのです。
コンクールに参加することで、品格や教養を高めることもできるのです。
私は、祖父母や両親の挨拶する姿を見ていて、「私も早く挨拶ができる大人になりたい」と、思ってました。
今は、畳のお部屋に通されることは珍しくなりましたから、私が子供の頃にしていた挨拶はなくなりつつあるかもしれませんね。
お辞儀で首を差し出すのは、「あなたに敵意はございません」ということだそうで、斬首される時のことを想像すればなるほどと思います。
手を重ねるのも同じ意味があるようですが、小笠原礼法では、手は重ねません。
お辞儀の1番のお手本は、皇族の皆様です。
90度の最敬礼は、一般の人はしませんが、45度のお辞儀は一般の我々も致しますし、舞台では45度のお辞儀です。
形だけではなく、意味を教え、心からお辞儀・挨拶ができる人になって欲しいと願っております。
挨拶は、コミニケーションの最初です。
私の家には、神棚とご仏壇がありますが、必ず神棚とご仏壇に手を合わせ頭を下げます。