いじめや自殺をなくす為にできること。結城美帆子

心理学や精神分析の論文を読んでいると、切り口は違うように見えても共通していることがあるように思います。

最近は、自閉症をはじめとしパニック障害やうつ病など、なんでもかんでも脳の問題として片付けてしまう傾向にあるようですが、本当にそうなのでしょうか?

心理学や精神分析の論文を読んでいると、そうではないように思うのです。

責任論になってしまうから、親子関係が原因とは言えなくなった経緯があるように思いますが、臭いものに蓋をしていたのでは解決できないと思います。

心の基盤ができる0歳〜2歳までが大事なのではないでしょうか?

ラカン関係者の論文を読むと、母親との関係性が書かれております。

アドラーやエリクソンの著書でも、母親との関係性が書かれております。

人間が人間として成長していく上で、母親との関係がいかに大事かということなのではないでしょうか?

だとすれば、母親との関係性を見直せば、今問題になっているいじめや自殺の問題が解決できる可能性があると思います。

公立小学校の教諭によるいじめが話題になっておりますが、教諭だから人間ができているということではないと思います。

スクールカウンセラーや心理士も、専門的知識を持っているだけで、ロジャース派は技法の一つとして共感的態度というものがあるようですが、共感することとは違います。

精神分析家も患者の気持ちがわかるわけではなく、向井先生は「精神分析には理論があるからできる」と言われております。

「心を強くして」とか「忍耐力が大事」とか「努力」とか言いますが、強い心は心の基盤が作られないと心を強くすることも努力もできないですし、忍耐力も育たないのではないでしょうか?

産まれたばかりの赤ちゃんは、泣くことしかできませんので、お腹が空いて空腹を満たしたいと思えば泣いて訴えますし、オムツが濡れて気持ち悪いと思えば泣いて訴えます。

産まれたばかりの赤ちゃんにとっては、ミルクを飲みたいという目的目標を達成する為に、泣くという手段で努力をしているのです。

泣いたら直ぐにミルクを飲ませてもらった子供は、努力を達成できたということでですからすごいですね。

達成感の積み重ねって、この世に産まれて直ぐに始まっているのです。

ラカン派の精神分析家向井雅明先生に、人間は関係性で育つと言われたことがありました。

どんな強固な壁をも乗り越えることができる強い心(忍耐力)は、産まれて直ぐに母親との関係の中で基盤ができるということのようです。

40年以上前のアメリカの乳児院での実験では、深夜に子供が泣いてもミルクを与えなかった場合、1週間くらいで泣かなくなったそうで、諦めというか努力をしても無駄という境地になったのか、フォローアップをしていくと、ミルクを欲しい時にミルクを与えられなかった子供は、直ぐにギブアップする子、努力することを直ぐに放棄する子供に育ったとのことです。

0歳〜2歳は、親は子供が望んでいるように愛することが大切ということです。

いじめをする人は、愛情飢餓かもしれませんね。

自殺をする人も、生きる努力を諦めてしまうということでは根っこにあるものは同じではないかと思います。

パニック障害は、呼吸が早くなり息ができなくなる恐怖があるようですが、空気=愛情、みたいで、愛情飢餓と著書の中で書いている精神科医もおります。

自閉症は、色々な方の著書を読むと、主体を出せないのは母親に飲み込まれる恐怖が無意識であるからかもしれません。

子育ては大変です。

周りの方の愛情あるフォローが大切です。

人間の心は、人間の愛で育つのです。

社会が愛で満ち溢れれば、いじめも自殺もなくなると思います。

人間関係で生きづらさを感じている人は、幼少期の心の成長にあるかもしれません。

大人になっても、未熟である部分を自覚することが人間として豊かに生きることにつながります。

未熟である部分を自覚するには、精神分析がおすすめです。

ラカンは、「愛とは、無を与えること」と申しました。