「分かりやすく」とは。結城美帆子

小さな子供に「鉛筆はいっぽん、にほん、さんぼん」「ジュースは、いっぱい、にはい、さんばい」と教えることを教えるのは難しいです。

「鉛筆はいっぽん、にほん、さんぼんだからね。ジュースは、いっぱい、にはい、さんばいだからね。」と言って「分かる」子供はいません。

とくに小さなお子さんは、大人と違って「分かったフリ」はしませんから、「わかんない!」と言うでしょうね。

『鉛筆は一つめはいっぽん、と「ぽ」になる。

2つめはにほん、と「ほ」になる。3つめはさんぼん、と「ぼ」になる。

すごいね。みんな呼び方が変わるんだね。

ジュースもいっぱいで「ぱ」、にはいで「は」、さんばいで「ば」だよ。

分かりにくいね。

覚えにくいね。

繰り返しゆっくり覚えていこうね。』

と、くどくど何度も説明し、間違え、間違いを指摘され、そうやってゆっくり、日本語話者は数の数え方を体得していくのです。

時間はかかるけど、確実に。

分かるためには時間が必要なのです。

岩田健太郎氏著書「丁寧に考える新型コロナ」を読んでいたら、書いてありました。

ピアノの指導にも通じることと思いました。

子供は分かったフリはしないのです。

でも、「分かんない」と言っちゃいけないように思っているかもしれないと思いました。

「分かんない」って言ってくれていいんですよ。

ピアノでお勉強することは、そんなに簡単に分かることじゃないので、繰り返しゆっくり覚えていけばいいのです。

ピアノは、分かったフリをしないほうがいいです。

ピアノだけじゃなく、何事も分かったフリはしないほうがいいと思います。

「無知の知」と言う言葉もあります。

分からないことはけして恥ずかしいことではないと思います。

分からないのに、分かったフリをして、失敗をするほうが恥ずかしいと思います。

分からないことは、恥ずかしがらずに、遠慮せずに聞きましょう。

私も知らないことがまだまだたくさんありますので、日々勉強中です。