「お馬鹿」という言葉

「お馬鹿」という言葉は、人格を否定するような言葉に聞こえますから、言わないほうがよいと思っており、使いませんが、生徒さんを伸ばす為に使ったほうが良いと判断した場合は使います。

「馬鹿」の意味を考えると、なかなか使えません。

「馬鹿」な人には、「馬鹿」とは言えません。

お馬鹿な人には「お馬鹿」と言えないうことじたい差別をしているのでしょうね。

知的障害者や認知症の方など、何度教えても覚えられない人や、何度教えてもできるようにならない人もおりますが、このような方々に、間違っても「お馬鹿」なんていう言葉は使えません。

なぜなら、脳の障害が原因だからで、本人の責任で覚えられないとか出来ないということではないからです。

小さいお子様の場合は、見極めが難しい時もありますが、集中力や真剣さが不足して出来ない場合や覚えられない場合に、精神を奮い立たせる為に「あなたはお馬鹿さんですか?お利口さんだったら、しっかり覚えましょう」と申し上げることはございます。

知的障害の方や認知機能が衰えている方に、出来ないとか覚えられないからといって、「お馬鹿」言えないです。

出来ない理由や覚えられない理由がわからないと、適切的確なレッスンは難しいですので、「もしかして」と思われる方は、医師の診断を受けて欲しいと思います。

一般的な方と障害がある方に対しての指導法は、同じではなく違うのです。

一般的の方で、何度教えてもできなかったり、何度教えても覚えられなかったりする生徒さんに対しては、「やる気があるのだろうか?指導者の私を馬鹿にしているのだろうか?」と思ってしまいます。

高齢の生徒さんは徐々に認知機能に衰えも出てきますから、診断を受けていなくてもそれ相応の対応(間違いがあっても、ご自分で気がつかれず気持ち良く演奏をされている場合は、間違いを指摘するようなことはしません)をしたレッスンをしておりますが、子供の発達障害の場合は、診断をお受け頂いたほうが、変なところに気を使う必要がなくなり、精一杯のレッスンができます。